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Q & A

Questions

マイホームを購入したいと考えています。不動産会社と住宅メーカー、どちらがメリットがあるのでしょうか?
木造軸組工法と2×4工法の長所、短所を教えてください
木造2階バルコニー防水のFRP工法の信頼性について教えて下さい
外断熱工法でないと本当に後悔するのでしょうか?
リフォーム業者の見積り額を、どう判断するか悩んでいます
土壁のメリット、デメリットについて教えてください
木造軸組工法の構造材は?
国産材について教えて下さい
長期優良住宅について教えて下さい
断熱材とは本来、どのようなものなのでしょうか?

Question
現在マイホームを購入したいと考えています。不動産会社から土地を購入して住宅メーカーを探すのと、住宅メーカーに土地から探してもらうのとでは、どちらにメリットがあるのでしょうか?

Answer
まずは、自分が住みたいところはどんなところなのか、そこからスタートしてみましょう。希望の沿線やエリア、さらに絞り込んで日当たりや環境、スーパーや商店街などの利便性、これらの条件をいろいろと挙げて、条件に合致する場所を絞り込んでいくと良いでしょう。

 そうした土地は、住宅雑誌やインターネットで探したり、不動産会社(大手から中小まであります)や町の不動産屋、住宅メーカーに探してもらう、といった方法があります。

 つまり、土地情報を得ようと思うなら、あらゆるところにネットを張り巡らせて探らなければならないわけです。情報の入手先によって制約も生まれるので、不動産会社も住宅メーカーも、情報を入手するための1つの基地と思った方がいいのです。

 不動産会社から情報を得て土地を購入する場合、自社で直接販売または代理で販売する土地(これを「売主」「代理」といいます)と、売り主と買い主との間に仲立ちがある土地(これを「仲介」といいます)とがあります。「仲介」の場合には、仲介手数料がかかります。

 不動産会社といっても、大手から中小まで様々です。大手の不動産会社の方が分譲地の開発などを行い、自社の土地物件を多くもっている可能性は大きいといえます。とはいえ、希望の土地が見つかるかどうかというのは別の話で、町の不動産屋さんの方が、希望にピッタリの土地が発見できることもあります。したがって、不動産屋さんも情報入手先として落としてしまうわけにはいかないでしょう。

 住宅メーカーも分譲地などを買い取っており、土地を各地にもっていますので、思わぬ良い土地が見つかることがあります。「仲介」もやっていますから、営業マンに探してもらえば、自分たちで探す手間が省けるメリットがあります。

 また、住宅メーカーのもっている土地は建築条件が付いていて、そのメーカーで建てなければなりません。土地は気に入っているのだが、そのメーカーは嫌だということだってあります。こうなると悩むわけですが、家づくりで我慢は禁物、納得いかなかったら中止し、またのチャンスを待つべきでしょう。

 メーカーは気に入っているのだが、土地がないので営業マンに探してもらう、というケースは多々あります。この場合、営業マンは早く契約したいため、本気でいい土地を探さない人もいます。これは要注意、親身になってくれる営業マンかどうかのチェックも必要となるでしょう。もし、気に入ったメーカーが決まっているのなら、営業マンにも頼み、不動産会社からも情報を得て、土地探しをしてはどうでしょうか。

 まずはあせらないこと。自分が住みたい土地、住みたい家はどんなものかをしっかりと固め、マイペースで探すことを願っています
Question
木造住宅を建てたいと検討しているのですが、従来の木造軸組工法と最近人気のある2×4工法と、どちらを選択するか迷っています。住宅デザインはシンプルでモダンなものが好みです。設計上の条件は、リビング階段と、子供(3歳、6歳)の成長に合わせて間取りの変更が容易なことです。耐久性、耐震性、費用なども含め、木造軸組工法と2×4工法の長所、短所を教えてください。

Answer
住宅の構造は大きく、木造、鉄骨造り、鉄筋コンクリート造り、補強コンクリートブロック造りに分けられ、それぞれの構造ごとに複数の工法があります。今回ご質問の木造軸組工法と2×4工法は、どちらも木造に属する工法なので、まずは木造の特徴から説明したいと思います。また、2×4工法は木造のうち、枠組壁工法に分類されます。

 木材は鉄やコンクリートに比べて軽いため、建物自体の自重も軽くなり、地盤への負担も小さくなります。また木材は加工が容易なので、設計の自由度が高く、個性のある様々な表情の建物を演出することができます。

 その一方で、木材は防腐、防蟻、防湿の処理が不適切だと腐りやすく、それが耐久性や耐震性を著しく低下させることになります。以上が木造軸組工法、2×4工法に共通する木造の特徴です。

木造軸組工法

 柱・梁・土台を木の軸組で構成し、壁や屋根などの荷重を受ける工法。柱・梁・土台、それぞれの接合をいかに強くするかが、建物自体の構造の強さに結びつきます。接合の方法として、昔から大工さんの手で、仕口や継ぎ手など様々な加工方法が工夫されてきましたが、最近では金物で接合することが主流になっています。それにより、大工さんの熟練度に左右されず、安定した強度を得ることが可能となりました。また、水平方向の力に対して壁には筋交い、梁・土台・桁には火打ちなどの斜め材を入れて安定させます。木造軸組工法は、柱と梁で構成されているため、設計の自由度が高く、増改築の対応にも融通がききます。

●枠組壁工法(2×4工法・2×6工法・木質パネル工法など)

 全荷重を木質の耐力壁で支える工法。自重や地震、風などの外力を面で受け止め、箱全体に力を分散させます。丈夫で歪みにくい6面体の箱形工法なので、耐震性に優れ、断熱性能や気密性能を確保しやすいという点が特徴となります。もともと部材の接合は釘と補強金物で行う工法なので、職人さんの熟練度が強度に影響を及ぼすことはないといわれています。しかし、面で構成されているため、大きな開口部やコーナー部分の開口部の確保が難しく、同じ理由で増改築の際、撤去できる壁が制限されてしまいます。

 シンプルでモダンなデザイン、そしてリビング階段については、木造軸組工法、2×4工法どちらの工法でも実現可能です。将来的な間取りの変更においては、広い空間を小さく仕切る場合はどちらの工法でもよいのですが、壁を撤去する場合は、枠組壁工法の特徴で述べたように2×4工法では制約があります。その場合、最初から撤去する予定の壁が分かっていれば、そこだけ荷重を受けない壁でしつらえておくことで対応はできます。

 耐震性は、特徴で述べた手法を取れば、木造軸組工法でも2×4工法と同じレベルの性能を持たせることが可能です。強いていうならば2×4工法の方が、より現場の職人さんの腕に左右されにくい分、安定した耐震性能を確保しやすいといえます。

 工事費については、複数の参考資料で比較したところ、若干2×4工法の方が高いようです。木造軸組工法に比べて平均工事費が6%増しというデータもあります。ご質問の内容を見ると、設計提案の内容にこだわりがあるようですから、工法のみで選択するのではなく、多方面から比較検討した上で、依頼先を決定されることをお薦めします。
Question
現在ハウスメーカー3社(輸入住宅。基本的に2×4)に間取りと見積もりを依頼しています。間取りでは2階にテーブル等を置けるバルコニーを希望しています。2社から提示された間取りは、バルコニーの半分くらいが1階の部屋の上になっていますが、他の1社は防水の関係から、部屋の上にはバルコニーを作らないと主張しており、その分部屋が狭くなっています。

 防水の件を2社に問い合せたところ、最新技術のFRP工法で行うので心配はいらないと回答がありました。 間取りからいえば当然部屋の広い2社の方がいいのですが、もし雨漏りが あれば家の寿命に関わってきます。木造建築におけるFRP工法の信頼性について教えて下さい。

Answer
木造建築におけるFRP工法の信頼性」ということであれば、結論は簡単です。アスファルト防水やシート防水、ウレタン防水などに比べると新しい工法ですが、長所が多いために最近は数多く採用されている工法です。全日本ウレタン工事業協同組合によれば、住宅のベランダ防水の半分近くがFRP工法で施工されています。

 「 木造建築にFRP工法を採用する」ということ自体には、建築・住宅業界で問題視されているということはありません。これは、「木造建築で2階建て住宅を建設することが、建築・住宅業界で問題視されているということがない」というのと同じような意味です。

 もちろん、「FRP工法は、せいぜい15年くらいの実績しかないので、16年目以降どうなるかは分からない」という心配をしようと思えばそれも可能です。しかし、これは、「木造建築で2階建て住宅を建設すると、火事になったら燃えてしまう恐れがある」といって、心配するのと同じことです。何事も、心配し出すとキリがありません。

 FRP工法に関しては、全日本ウレタン工事業協同組合のホームページ(http://www.zenure.or.jp/)を参照して下さい。FRP工法の位置づけは次のコーナー(http://www.zenure.or.jp/frp/index.html)に掲載されています。

 問題があるとすれば、工法自体ではなく、むしろ工事が適切に行われるかどうかという点でしょう。ただし、住宅品質確保促進法の「基本構造部分の10年保証」により、雨水の浸入を防止する部分は、完成から最低10年間は保証されています。したがって、屋根からの水漏れという欠陥が発見されれば住宅メーカーが無償で保証してくれることになっています。

Question
最近、「外断熱工法は非常に優れている。あなたの家づくりに外断熱工法を採用しないと、後悔しますよ」という趣旨の本を読みました。しかし、スーパーゼネコンA社の設計部に勤める知人に聞いたら、A社設備部門の公式見解は「全ての住宅で優れているわけではない」ということなそうです。今、戸建て住宅の建設を計画しているのですが、どうしたらいいかと迷っています。外断熱工法の長所と短所を分かりやすく教えて下さい。

Answer
外断熱工法は優れた工法ではありますが、設備計画的に、あるいは空調の運転方法に関して注意が必要です。特に設備設計上は室温の時間変化と熱負荷に関する専門的な知識が必要ですので注意して下さい。

外断熱工法の短所は大きく分けて2つで、2番目の問題が盲点となっています。

1.構造躯体以外に断熱材の外側に通気層と断熱材を風雨から守る外装壁が必要となり、建設コストがアップする。

2.室内の熱容量が大きいために、いったん冷暖房の機器を止めて室温が変化した後では、元の室温になるまでに時間がかかる。特に鉄筋コンクリートの建物ではその傾向が特に大きい。

 この2の点をさらに詳しく説明しましょう。

(a)冬の暖房時には、夜間暖房機を止めて、朝、運転を開始してもなかなか室温が上がらない。夏の冷房時は夜間の冷房負荷が小さいために、それほど大きな問題にはならない。

(b)早く室温を所定温度にするには、必要以上に大きな機器を設置する必要がある。

(c)特に長期旅行に出かけ数日間、家を空け冷暖房を完全に止めてしまった場合は、帰宅後に冷暖房機を運転してもなかなか所定の室温になりにくい。夏期でも、冷房しない昼間に侵入した熱のために室温が上昇し、その結果 躯体に蓄熱されるので同様の問題が起きる。

 外断熱工法の場合、内部の仕上げ材と構造材、断熱材以外に外部に通 気層と外装壁が加わるために、内断熱工法よりも外壁の断熱性能がアップします。また、窓ガラスもペアガラスのような断熱性能の高いサッシュとすることが一般 的です。結果的に、選定される冷暖房機は内断熱工法の冷暖房機よりも小さい機種となるために、冷暖房機停止後の運転に時間がかかることになります。

 木造にしても鉄筋コンクリート造にしても、空調を止めてから翌日の朝までに室温が何度になるか予測することは非常に難しいことです。室内の熱容量 の分布と時々刻々の負荷から室内温度を計算するには、室温一定の定常熱計算では不可能であり、コンピュータを利用した繰り返し計算、いわゆる非定常熱計算が必要になります。これによって機器を運転する直前の室内温度を算出し、立ち上がり時間を設定しそれに見合う機器容量 を求め、負荷計算の最大負荷から求まる機器容量との比較で大きい方を最終的な設備機器容量 として決定することになります。

 従来、一般住宅の設計にそこまでの時間とお金を費やすことは考えられませんでしたが、外断熱工法で冷暖房が必要な場合にはそれが必要となるのです。

 もともと外断熱工法は寒冷地の建築に合った建築工法で、暖房及び空調は連続運転を原則としているので(間歇運転でも機器の停止している時間が短い場合も)室内側の熱容量 を有効に利用することができ、メリットの多い建築工法です。しかし温暖地では夜間に長時間冷暖房機を停めることが一般 化しているために、外断熱工法だからといって連続運転を薦めても馴染みにくく、現時点では実績が少ないところから採用を手控えている人も多いのが実状です。

 高断熱や外断熱の普及と相まって人々の生活が夜型に移行して行くに従い、空調運転に関する考え方も変化してゆくものと考えられますが、はたして空調の連続運転が省エネと快適性の間でどのように評価されるのか意見の分かれるところではあります。

 結論としては外断熱工法は非常に優れたものですが、温暖地に採用する場合は空調機器を止めた後の問題を(空調運転の立ち上がり時間に関しても)十分に解明し、それに見合った設備設計が必要になります。

 特に鉄筋コンクリート造の場合は、入居者に熱容量 の大きな住宅の空調機器の運転方法と室温特性に関して十分な説明と理解を求めておく必要があります。特に長期旅行の多い家庭では十分この問題を説明しておくことが大事です。
Question
リフォーム業者R社に見積もりをお願いしました。同時に、新聞のチラシに入っていた、大手建材メーカーB社にも、同じ企画で要望を出しました。結果 は、R社は120万〜140万円、B社は40万〜50万円前後となり、値段のひらきが余りにも大きく、判断に迷っています。

 両者の見積もりをどう判断すればいいのでしょうか。また、今回のような相談事項に関して、建築の素人は一体どこに相談すればいいのでしょうか。

Answer
リフォームの場合には、見積りは3社程度に、見積り項目の内容を同じにして取ることが基本的なセオリーです。それにより、各社の工事内容と金額の比較が可能になります。したがいまして、時間的に可能なら、あと1社から見積りを取って下さい。そうすれば、R社とB社の見積りの妥当性が判断できます。

 さらに、もしリフォーム業者の協力が得られるのなら、簡単なプレゼンテーションを提出してもらえれば理想なのですが、100万程度の工事だと、無理かもしれません。

 3社目のリフォーム業者を探す場合には、ブランドを重視するなら大手、割安感なら中小リフォーム業者が向いています。今回の場合には、3社目は地元の中小リフォーム業者が向いていると思います。


Question
木造在来工法で新居の建築を考えています。最近、知人が家を新築し、土壁にしたそうで「土壁はいいよ」と勧めてくれます。自然素材は健康にも良いと思いますが、それ以外のメリット、またはデメリットについて教えてください。

Answer
「土壁」をより理解するために、まずは左官(さかん)工事全般の説明から始めます。左官工事とは本来、各地域で産出される可塑(かそ)性のある天然の材料を主材料として、混和材やのり、すさ、骨材などを現場で調合し、床、壁、天井などに必要な厚さを塗り重ねていく工事を指していました。

 しかし、塗りや調合の高度な技術と知識を身につけた左官工が減り、また家づくりも工期短縮とコスト削減が最優先となった現代では、左官仕上げといっても、伝統的な工法はほとんど見られなくなり、既調合材(左官材があらかじめ調合され、現場で水を加えて練り上げて使用する)が主流となっています。既調合材の良い点は、質や性能が安定し、作業性や乾燥に優れていることです。

 また、従来の左官仕上げでは難しかった、水や洗剤で洗える性質が加わった材料も出てきました。ビニールクロスなどメンテナンス性の良い建材に慣れた、現代人のニーズに対応した製品です。しかし、利便性を求めるあまり、本来は自然素材で人にも環境にも優しい材料であるはずの左官材に、様々な化学物質が混入される事態にもなっています。

 土壁は、各地域で産出される土を用いて施工されるため、ローカル色に富んだ多種多様な材料や工法があります。その主材料となる土の産地や種類、左官下地を含む施工技法によって、性能や仕上がりの表情にも違いがあります。

 共通した特徴は、防火性、断熱性、遮音性、吸放湿性、耐久性に優れ、高温多湿の日本の気候風土に合うという点です。最近になって特に注目されているのは、断熱性能と調湿性能で、複数の実験結果からも、外気温の影響を受けにくく、1日の温度と湿度の変化が穏やかであるという証明がされています。また、下地処理材や混和材に、可塑剤やVOC(揮発性有機化合物)、有害な防腐・、防カビ剤が入っていなければ「健康にも良い(身体に害がない)」材料です。

 気になるのは、費用と日常のメンテナンスです。まず費用は、ビニールクロス張りと比較すると、ビニールクロスの場合は1平方メートル当たり1200〜1500円(材工)であるのに対し、土壁は同5000円〜(材工、下塗りを含む)となり、約4倍以上の差があります。

 メンテナンスについては、自然素材であればあるほど難しくなります。土壁の表面は傷や汚れがつきやすく、また強くこすれば、ぽろぽろと落ちてくることもあります。いったんついた傷やひび割れの補修にはかなりの技術を要するため、軽いものであれば、経年変化と割り切る必要もあります。

 「土壁」といっても、伝統的な工法に基づいた木舞(こまい、※1)下地の上に、地場で産出した土を現場調合して施工するものから、石こうラスボード(※2)の上に既調合材を施工するものまで様々です。

 土壁にするかどうか決める際は、予算、性能、風合い、シックハウス対応などのこだわりや希望事項を整理して、優先順位をつけてください。それらを依頼先(住宅メーカー・工務店)に伝えた上で、適切な材料や工法を提案してもらうと良いでしょう。

※1木舞:小舞ともいう。竹を縦横格子状に組んで、わら縄で堅固に編んだもの
※2石こうラスボード:表面に下塗りのつきを良くする半貫通のくぼみがある石こうボード
Question
構造材は、集成材とムク材どちらが良いのでしょうか? 現在、無垢ヒノキ、集成ヒノキ、集成スギのうちどれを使うか検討中です。質の良いムク材(乾燥材)は高価なので、市場には出回っていないと某メーカーから聞いたのですが、本当でしょうか?

Answer
現在、木造住宅に使用されている構造用製材は、その乾燥手法によって天然乾燥材、人工乾燥材、未乾燥材の3種類に大別されます。

 「市場に出回っていない高価なムク材」というのは、乾燥させるために時間も手間もかかる天然乾燥材を指しているものと思われます。しかし、構造部材としてはKD材、グリーン材、そして集成材が主流であるという現状を考えると、比較対象にAD材をあげるのは現実的ではありません。

 含水率に着目すると、KD材は含水率の違いで、3つの水準(25%以下、20%以下、15%以下)に分けられ、25%を超える製材はグリーン材となります。ちなみに集成材は、10%前後であることが多いようです。

 含水率の低い構造材を使用して家を建てると、乾燥による収縮が抑えられ、変形収縮による床鳴り、ひび割れ、建物のゆがみ等のトラブルを軽減することができます。特に瑕疵(かし)担保期間の10年義務化が施行されてからは、住宅供給者側も簡便で、安定した建物の品質保持の方法を模索し、その結果、これまで普通に使用していたグリーン材を、KD材や集成材に切り替えるケースが増えてきたようです。

 ご質問にある「集成材とムク材のどちらが良いか」という点ですが、含水率だけで比較すると、上述のように確実に集成材の方が低いことが分かります。また、コスト面で比較しても、集成材の方が安価となります(木材のコストについては、農林水産省統計情報部のホームページで確認してください)。価値基準をコストと含水率におく場合は、集成材の方が良いといえるでしょう。しかし、木造軸組工法に木本来の特性を生かしたいと考える場合は、やはりムク材ということになります。

 身近な例で考えると、木質系床材を選ぶ時に、複合フローリング材か無垢フローリング材で迷うことがあります。複合フローリング材はメンテナンス性が良く、一定した色味や木目が保証され、安価な物が選べます。無垢フローリング材は、メンテナンスに手間がかかる上、色むらなどの可能性があり、ある程度の収縮も覚悟しなければなりません。それでも、足触りや質感、季節による木の変化を楽しみたい人は、多少コストがかかっても、無垢フローリング材を選びます。同じ事が「構造部材を集成材とムク材のどちらにするか」という選択にも言えます。ただし、木の変化が、建物の品質に大きな影響を及ぼすとなると話は別です。

 構造材は、その性能(含水率)、コスト、材の質感や特性それぞれを把握した上で、施主自身が何に価値基準をおくかということで選択していくことになります。
Question
国産材を使った方が良いに決まっているのに、それでも使わない使えない住宅会社が増えているのはどうしてだろうか?

Answer
国産材を敬遠する理由はいろいろありますが、まず品質が安定しない事があげられます。木はあくまでも生き物で一本ごとに異なるのは当然であり、
良い木と悪い木を見極めるのは容易ではありません。ビジネスとしては手間のかからない集成材を選ぶ傾向になってます。また国産無垢材の割れや縮みも心配です。自然素材なんだから当たり前なのですが、それも程度問題で、住宅購入者にとっては心配なところでしょう。そして何よりも良質な国産乾燥材が少なく、したがって価格が割高です。正直なところ、弊社も良材を供給してくれる製材所との関係をいつも考えます。木材の管理のしっかりした木材業者は安心ですが見積りも高くなります。現在(平成20年2月現在)ハルヒサでは住友林業の国産無垢乾燥材ミズダスを使ってます。
 
Question
豊中で新築一戸建てを探していますが、200年住宅長期優良住宅普及促進法案について教えて下さい

Answer
「長期優良住宅」とは: @主要な構造や雨水の浸水を防止する部分の腐食、腐朽や摩損の防止 A主要な構造部分の耐震性 B構造、設備の変更の容易性 C維持保全の容易性 Dバリアフリー E省エネルギー などが一定基準以上のもの

 住み手にとってのメリットのひとつは、長期優良住宅に直接補助金が交付される事です。1棟あたり100万円単位の補助になる見込み。もうひとつは、税負担を一般住宅並みに抑える減税措置です。登録免許税、不動産取得税、固定資産税が減額されます。
Question
断熱材とは本来、どのようなものなのでしょうか?来年には部屋の仕切りなどのリフォームが必要かとも考えています。カビのようなものは何なのか、断熱材はいつごろから使われ出し、どのように進化してきたのか、断熱材の本当の効果はどのようなものなのでしょうか。

Answer
断熱材を原材料で分類すると、(1)無機質繊維系(グラスウール・ロックウール)、(2)発泡プラスチック系(押出発泡ポリスチレン・硬質ウレタンフォーム・高発泡ポリエチレン・フェノールフォーム)、(3)発泡無機質系(発泡ガラス・発泡炭化カルシウム)、(4)木質系(吹き込みセルローズファイバー・軽量軟質木質繊維ボード・炭化発泡コルク・セルロースウール・ココヤシ繊維・綿状木質繊維・セルローズファイバーマット)、(5)植物系(フラックス繊維・ハンフ繊維・コットン・ウール)の5種類に分けられます。

建築環境・省エネルギー機構の資料によると、住宅用断熱材の素材別面積シェアは、多い順に、グラスウールが51.5%、硬質ウレタンフォームが14.4%、ロックウールが13.9%となっています。一番普及しているグラスウールは、1960年ごろに北海道の住宅で使用され始め、1970年代のオイルショックをきっかけに、省エネルギーとしての住宅の断熱化が定着し、それとともに断熱材としてグラスウールが普及してきました。断熱材の利用をみると、元は無機質繊維系が主流でしたが、外張り断熱工法の普及とともに発泡プラスチック系が、そしてシックハウスが社会問題として認識され始めてからは、木質系や植物系など自然素材を原料とするものが広がりを見せています。

断熱化とは、断熱材により熱の貫流量を減らし、室内温に与える外気温の影響を小さくすることを言います。気密化とは、建物のすき間を気密材などでふさぐことで、屋外と屋内の空気の行き来を少なくすることを言います。断熱化・気密化された屋内はそのままの状態では、空気がよどみ、カビ、ダニ、化学物質などによる健康被害につながるため、計画換気が必要不可欠です。2003年7月には、常時稼動の換気設備の設置を義務付けた「シックハウス法」が施行されています。
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